読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

子ども向けプログラミング教室のFCを展開するブログ

キッズプログラミング教室のFC(フランチャイズ)事業を展開しているTech for elementaryのブログ

英語とプログラミング教室

 プログラミング教室の新たなカリキュラム・教材の検討、あるいは、開業の相談をしていると、

  • 英語も同時に学ばせたい
  • 英語も一緒に教えられるようにしたい

といった声をしばしば聞きます。

 これだけ英会話教室などがありますし、親である自分もやらせたいと思うので、ニーズに関しては何も疑う余地はありません。

 ですが、FC本部が提供するものとしてどのようなものにすべきかを考えてみると、意外と具体的になりません。 特に、プログラミングと併せてとなると、意外とイメージがわかないものです。

 そこで今日は、子ども向けのプログラミング教室で英語も学べるようにする際、どのようなものがいいのかについて考えてみたいと思います。

 

1.前提を考える

 我々のフランチャイズの主な対象年齢は今のところ8歳~12歳です。そして、プログラミングは初心者です。英語に関してもその年齢であればほぼ初心者であるといっていいでしょう。そして提供する側も既存の教室が前提になるので、プログラミングおよび英語両方に関してほぼ素人という前提とします。

 

2.理屈っぽく考えてみる

 英語の勉強は、理屈的には①リーディング②ヒアリング③スピーキング④ライティングの4つに分けられるはずです。そして、ことプログラミングという点では①と④が重要になると考えます。なぜなら、コーディングする前提として、情報・知識の収集が重要になりますが、書籍にせよネットにせよ、まずは「読めること」が前提になると思うからです。そしてコーディングする上では、ある程度の英単語を書く必要が出てくるので、次に「書けること」が重要になると考えます(もちろん、ネットで情報収集する際には書き込みやメッセージ・メール送信の際に英語で書ければ有利というのもあります)。ヒアリングやスピーキングは対人ということになるので、プログラミングという作業場は基本的には不要なはずです。

 

3.最終形から考えてみる

 念のため、現役のエンジニアが英語に対してどういうニーズがあるのかについて調べてみます。こちらのブログを参考にします。

hotchemi.hateblo.jp

 読んでみると、最終的にはやはり前項で考えたような限定的なものではなく

  1. ミーティングや会議などでのディスカッションやQ&A
  2. ブログやSNSでの情報発信
  3. 外国人のアテンドや面接

 といったものを英語で、特に、

  • 対外国人(のエンジニア)に対しできるようになる

というところが目標のようです。つまり、そういう目標達成を想定した「読み書き」であれば良さそうな感じがします。

 

4.現時点から考えてみる

 現時点ではScratchがメインの教材になるので、Scratchを前提にして英語を学ぶ方法について思いつきで書き連ねてみます。

  1. Scratchの英語版を使う
  2. 使用するブロックの英単語の意味を覚える
  3. 各種名称(スプライト名、ファイル名など)の英単語を調べて英語で入力してみる
  4. 英語のテキストで学ぶ(テキストへの書き込みなどを英語で書く)
  5. 講師が英語で解説する(動画の解説を英語にする)
  6. 作成したプログラムを英語で発表する(発表の為の資料も英語で作る)
  7. 作成したプログラムを英語でScratchのサイトにアップロードする
  8. Scratchの他のユーザーの作品に英語で書き込みしたり、ユーザーに直接メッセージしてみる。質問などに英語で答える。
  9. Scratchの他のユーザーとSkypeなどで英語で会話してみる

  上記のうち、4、5、6、9は生徒にとっても先生にとっても難易度が高そうです。4、5,6に関しては翻訳や字幕などをつければ解決するかもしれませんが、9は通訳が必要なのでかなり厳しそうです。あと、7,8に関しても文法が影響してくるのでこれもまた厳しいでしょう。そうなると、やはり1~3ぐらいが限界なのかもしれません。

 

5.根本的に考えてみる 

  実は冒頭のニーズというのをもう少し掘り下げてみると、下記のようなものなのかもしれません

  • 保護者の真のニーズ:「(プログラミングのついでに)その授業料の範囲内で英語が学べたらいい」
  • 教室側の真のニーズ:「(プログラミングだけでは集客・継続できないので)客寄せパンダや次のステップとして英語を用意しておきたい」

 もし上記であれば、前項の1-3のような内容で満たせるのかについては、カリキュラム・教材を具体化しつつ、モニター検証するなどして見極めていく必要があると考えます。要は、中途半端な結果や偏りがでないよう、保護者や教室側の期待値の調整をしていかなければならないのではないかと考えます。

 

6.親としての自分の視点で考えてみる  

 個人的には、子どもをプログラミングと英語を同じ教室で学ばせられれば理想ではあります。そして、さわりだけ、抵抗感を失くすというレベルのであれば否定はしません。

 ただ、英語についてはある一定以上のレベルになるためには環境がモノをいう側面があります。そして実はプログラミングに関しては学んだあとどれぐらい自分で経験・研鑽を積むかによると思っています。

 要は、英会話にしろプログラミングにしろ、教室の中で一定以上のレベルを求めるのは無理があるのでは、と思っています。

 

7.別の視点で考えてみる 

  ただし、やり方は無いわけではないと思います。実は私の子どもが通う保育園には外国人の英会話の先生が2週間に1回のペースで英会話を教えに来ています。それに対して、私たち保護者はお金を支払っていません(それも込で保育料なのかもしれませんが)。保育園がもしかしたらお金を払っているかもしれませんが、2週間に1回に数時間で複数人を相手にする(複数人からお金を徴収する)であれば、そんなに保育園の負担にもならないでしょう。英会話教室側も良い営業になるというものです。これは一つの参考になります。

 つまり、外部の英会話の教室や講師を招へいして、作成したカリキュラムや教材ベースに授業を、保護者やプログラミング教室側の負担にならず、満足度を満たせるベースで実現するのはいいのではないか、というアイディアです。ただし、このアイディアは英会話とプログラミング教室が競合しないという前提ですが・・・現実には同じ財布を奪い合う関係なので、実現は厳しいかもしれません。仮に上手くいったとしても、やりとりやトレーニングに多大な負担がかかる可能性があります。

 

8.最後に 

 上記をまとめると、英語とプログラミングを同時に学ぶのは、不確定要素が多くリスクがあるということだと思います。ただ、様々な魅力や可能性を秘めているテーマではあるので、小さく始めて検証する、というのがいい気がしています。今後、我々のフランチャイズでもトライしてみたいと思っています。もし興味があるエンジニアの方、英語講師の方がいらっしゃったらお気軽にご連絡頂ければと思います。

www.tfe.asia